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2009年10月11日

駆逐艦入門―水雷戦の花形徹底研究


『駆逐艦入門―水雷戦の花形徹底研究』木俣 滋郎
光人社MF文庫。
★★★
なぜに「駆逐」艦?, 2005/3/20

特に戦記ノンフィクション作家というのは、何故か日本語の文章があまり上手くないです。
この作者もその例に漏れず、読んでいて所々脈絡が通じなくなり困惑させられることもあります。
ただ『駆逐艦入門―水雷戦の花形徹底研究』と題した本書の目的はとりあえず充分に達成されていると思います。
駆逐艦というのは何故駆逐艦という名前なのか。どういう目的で生まれ発展してきたのか。どういう運用をされてどういう戦果を残したのか。ということが大雑把には分かると思います。駆逐艦「入門」ですから。
光人社の「入門」シリーズは他にもあります。その中で本書は、個々の艦の生涯についての記述がさすがに弱いのが欠点ではあります。戦艦や空母などに較べるとあまりにも駆逐艦は数が多いですから、仕方がなくはあるのですが。
それでも、駆逐艦一隻といえども、戦艦や空母に負けず劣らず激戦をくぐり抜け波乱の生涯を経ていることは忘れたくないものです。

キーワード:駆逐

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posted by ミーミルの泉 at 20:57| Comment(0) | TrackBack(0) | その他のレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

謎かけ盗賊 (シナリオ・追加ルール集)


『謎かけ盗賊 (シナリオ・追加ルール集)』ポール メイソン
社会思想社。
★★★★
おいかけっこはいたちごっこ, 2005/3/20

内容は面白いんです。
ただ、RPGのシナリオとして、怪盗(快盗?)ものはどうでしょう?
怪盗は掴まってしまえば話は終わり。掴まらないためには、かなり無理のあるマスタリングも必要となります。
プレーヤーの方にフラストレーションがたまらなければいいのですが……
でも大丈夫かもしれません。
冒険シナリオそのものが面白いです。ファイティング・ファンタジー世界ならではの、過剰にルールに縛られない自由奔放さが活かされています。
本のタイトルともなっている『謎かけ盗賊』、なんだかんだいって魅力的なキャラクターではあるのです。

キーワード:なぞなぞ
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posted by ミーミルの泉 at 19:22| Comment(0) | TrackBack(0) | その他のレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月20日

ようこそ観光ダンジョンへ

『ようこそ観光ダンジョンへ』葛西 伸哉電撃文庫。
★★★★★
現実世界でも古戦場や城址は観光名所だし, 2005/3/20

単発作品『ようこそ観光ダンジョンへ』、略してよう観です。略す意味はあまりありませんが。
主人公の新人戦士ジャスターですが、どうしても『ロードス島戦記』のパーンとイメージが被ってしまいます。でも物語の中での成長の方向は若干異なります。
正義ばかりを一辺倒に貫いていても疲れるだけだし、独善に陥り易くなる。犠牲者の鎮魂のためには、生き残った者がしんみししているだけではなく、多少軽薄に見えても楽しく生きていくことが大事ではないか。
ジャスター以外は、どこか軽薄な感じを持ったキャラたちばかりですが、軽薄の中にも「正義」の要素を持って生きているのです。
ダンジョンが造られて、当初の目的を果たしたらその後はどうなるのでしょう。観光資源、というのもアリかもしれません。そもそも、ファイティング・ファンタジーのファングのダンジョンに至っては最初から観光目的で造られているくらいですから。

キーワード:観光名所

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posted by ミーミルの泉 at 19:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アグの大河―聖刻1092

『アグの大河―聖刻1092』千葉 暁朝日ソノラマ文庫。
★★★★★
大河ファンタジーに大河が登場です, 2005/3/20

この巻でフェン達一行がしたことと言えば、大きくいえば一つしかありません。
河を渡ること。
それだけです。それだけのために、一冊の文庫本が費やされています。
とはいえ、『アグの大河』というタイトルがついているくらいですから、半端な川ではない大河ではあるのですが。
大河は実際にフェン達の目の前に立ちはだかる川だけではありません。ワースの世界、ア・ハーン大陸の情勢もまた、歴史の激動期の奔流となってフェン達を含む登場人物や国家などを、否応なく呑み込んでいく大河なのです。

作中に、名も知らぬ傭兵が一人、フェン達の前に現れます。その謎の男、敵か味方か…?……ですが、印象に残る魅力的な端役と脇役の中間役です。
ラストシーンはシリーズ各巻の中でもトップクラスの格好よさ、美しさでした。
フェンはその傭兵に名を尋ね、傭兵本人が口にしたその名は……………………

キーワード:大河

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posted by ミーミルの泉 at 19:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月16日

僕と彼女と彼女の忍法帖 ―乱破GOGOGO!


『僕と彼女と彼女の忍法帖 ―乱破GOGOGO!』八街 歩
富士見ファンタジア文庫。
★★★
こんなバカな小説があるよ~, 2005/3/16

人気無いんでしょうか?『僕と彼女と彼女の忍法帖 ―乱破GOGOGO! 』。でも続編も出るようですし…
最近のファンタジア大賞出身作家は、受賞作であっさりデビューした後の第二作目は、その続編というパターンが多いようです。
もちろん面白ければそれでもいいのですが、明らかに一冊読みきりの作品にまで続編を出す傾向も見られます。
八街歩は第二作目を、デビュー作の続編ではない新作で勝負してきました。まずその点は良いと感じました。

で、肝心の内容。はっきり言っておバカです。
作者はどれほど有名大学出身の俊英なのかは知りませんが、よくもまぁここまでおバカなお約束ネタを詰め込めたものです。
ちょっと惜しかったのは邪神組合です。この作者の持ち味は、自他共に認める通り悪役の描写だと思うのです。カルトな悪役にするならば、もっともっとカルト路線を徹底させまくってほしかったです。

キーワード:組合
大豊の碁石茶(ごいしちゃ)アルテ ビューティーランド
posted by ミーミルの泉 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月15日

旋風の狩猟機―聖刻1092

『旋風の狩猟機―聖刻1092』千葉 暁朝日ソノラマ文庫。
★★★★★
風雲児、旅立つ, 2005/3/15

聖刻1092は長くスケールの大きいシリーズです。『旋風(かぜ)の狩猟機』は記念すべきシリーズ第一巻です。
聖刻1092シリーズはとりあえず大きなくくりでは異世界ファンタジーとなります。練法と呼ばれる魔法のような力や操兵と呼ばれるロボットのような物も存在します。背景としては国同士の戦争、教会や秘密組織などの思惑も絡み合い騒乱の渦中です。
そんな中で多数の個性的な登場人物がそれぞれの道を熱く生きます。

第一巻では主人公フェンが故郷の村を旅立ち、ストーリーが動き始めます。クリシュナやガルン、ゾマ、ガシュガルといった今後も活躍する存在感のある脇役達も紹介されます。
が、やはり主役のフェンの存在感が抜群です。まさに風雲児と呼ぶに相応しい器です。
荒削りで、今後の成長の余地があるところも魅力です。

キーワード:旋風

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posted by ミーミルの泉 at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月14日

プロミス・ガール―男子ご禁制!?


『プロミス・ガール―男子ご禁制!?』夏緑
ファミ通文庫。
★★★★★
つるぺた隠しに奔走, 2005/3/14

この作者、結構きわどいはずのネタを割とあっけらかんと使ってきます。読者的にはオイシイわけですが。
『プロミス・ガール―男子ご禁制!?』の舞台は巫女養成お嬢様学園です。なんか、これだけでも充分スゴイ濃いのですが、主人公の少年がメイドの格好に女装してその禁断の花園に忍び込むのです。
そう。よくよく考えてみれば、この作品には巫女もメイドも登場するのです。
ストーリーについていえば、理由もなく本命ヒロインだけを特別扱いしてほしくはなかったですね。いや、理由はあるのですが……
女の子がたくさん登場するので、それぞれをもっと魅力的に描いて、主人公が目移りするくらいにさせて欲しかった欲望の渦。

学園で行われている身も蓋もない授業内容が面白いです。その割には肝心のきちんとした性教育がされていない辺りがヌケてて笑ってしまいます。

キーワード:庭師

匠の切れ味は、自然できれいな切り口!! 『秀久作・本職用剪定鋏』
毎日が元気
posted by ミーミルの泉 at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

INNOCENT(イノセント)―愛の物語

『INNOCENT(イノセント)―愛の物語』古代紫集英社。
★★★★
白夜の長い夜(?)は官能的に, 2005/3/14

『INNOCENT(イノセント)―愛の物語』です。18禁ではありませんが、けっこうエッチなシーンが満載で、おいしいです。
白夜の季節という背景と、舞台が小国であることがあいまって、どこかせつない情感の漂う美しい物語になっています。
タイトルがちょっと工夫があっても良かったかと思います。イノセント。どうしても英語を使う必要があったのかは、私程度の読解力ではワカリマセンでした。また、愛の物語、という副題は、ひねりが無さすぎですよね。
作品の内容が優れていただけに惜しいです。

キーワード:白夜
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posted by ミーミルの泉 at 18:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大いなる墓標―覇壊の宴〈2〉

『大いなる墓標―覇壊の宴〈2〉』日昌 晶富士見ファンタジア文庫。
★★★
英検準一級持ってます, 2005/3/14

あまり人気はないのでしょうかね……『大いなる墓標―覇壊の宴〈2〉』
主人公は例によってダメサラリーマン鈴木くん。下の名前は……忘れました。…ってゆーかそもそも、下の名前ありましたっけ?(←ヒドイ)。
物語の舞台は壮大です。地球と繋がっているもう一つの世界。舞台の大きさや起こる事件や戦争の規模に対して、主役の鈴木くんは小さすぎるのです。
物語の中で紆余曲折を経て何かの力に目覚めたり成長したり、というのが普通の作品のパターンですが、鈴木くんは相変わらず平凡なダメサラリーマンのまま。
現実なんて、そんなものですよね。

どんなに大きなプロジェクトに関わろうとも、出来る企業戦士だろうと鈴木くんだろうと所詮はサラリーマン。社会の中の小さな歯車。
そんな皮肉の中で、鈴木くんが少し見せてくれる人間的な優しさがオアシスです。

キーワード:サラリーマン

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posted by ミーミルの泉 at 15:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

借金だらけの魔法使い―ハーモナイザー・エリオン

『借金だらけの魔法使い―ハーモナイザー・エリオン』吉村 夜富士見ファンタジア文庫。
★★★★★
巻末の収支決算、どうなる?, 2005/3/14

主人公は自信過剰のがめつい金の亡者。
現実の世界においても、フィクションのファンタジー世界においても、金は大事です。無いよりあった方がいい。
でも金のためなら何でもアリではなく、金よりも大事な譲れない線があるはず。
…ということを、ファンタジーの世界で描いています。
決まった時の主人公、かなりカッコイイです。でも欲かいてかえって大損こいた時はバカキャラで笑えます。このギャップが、『借金だらけの魔法使い―ハーモナイザー・エリオン』から始まる本シリーズの魅力ってことになりますか。

サボリまくりの割には地道に一番儲けているのはノッチですよね。

キーワード:火の車

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posted by ミーミルの泉 at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする