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2010年05月29日

ぼくの・稲荷山戦記


『ぼくの・稲荷山戦記』たつみや 章
講談社文庫
★★★
良薬は口に甘ったるし, 2010/3/26

『ぼくの・稲荷山戦記』です。
いい話です。
『先祖代々、裏山の稲荷神社の巫女を務めるマモルの家にやって来た奇妙な下宿人。腰まで届く長髪に和服の着流しの美青年・守山初彦は、山と古墳をレジャーランド開発から守るために動き出す。守山に連れられ、マモルがまみえた太古からの“存在”とは?第32回講談社児童文学新人賞受賞の著者デビュー作。』とある通り、元はいかにも子供向けの装幀で児童書として単行本出版されたものですが、より多くの人、特に大人に読んでもらいたいということで、少女マンガ的表紙イラストの文庫として、一部かなを漢字表記にするなどの改稿を施した環境保護をテーマとする児童文学です。

主人公は中学一年生の少年ですが、一人称の文体も思考もどちらかというと完全にお子様寄りです。開発はすべからく悪、とする環境保護団体的な原理主義を掲げてあまりにも幼い言動。児童文学としてなら確かにこれくらいの分かりやすさが良いのは理解できます。しかし、大人が読むには甘ったるすぎて辛かったです。
最後に主人公たちがたどり着いた環境保護の考え方は非常にいいもので、たしかにこの部分だけを見れば大人に読んでもらいたい作品です。ただ、そこに至るまでが原理主義を通って行くので、大人としてはきれいごとに過ぎて共感しにくかったです。
ただ、環境保護というのは本気で取り組もうとすると苦痛を伴うものである、というのを形として示すための、大人にとって苦痛な内容だったのかな、とも深読みしてみました。

上記文中でもわざと間違えましたが、守山さんは「すべからく」の使い方を間違っていました。
★は3つ。多くの人向けではありますが、やっぱり子供におすすめです。いい話です。

キーワード:開発

敏感肌のあなたでも安心して使えるピーリング付!簡単スキンケアセット
乾燥肌の人がつくった化粧品屋さん
posted by ミーミルの泉 at 11:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 一般受賞作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ゴメンナサイ


『ゴメンナサイ』日高 由香
双葉社
★★★★★
吸って、吐いて、ハァハァ, 2010/3/21

『ゴメンナサイ』です。
この本には栞が挟まっているはずです。できれば、その栞に何が書いてあるかを見ずに捨ててください。見てしまうとちょっとネタバレとなり、本書の興味がかなり削がれてしまう可能性があります。


本作は「日高由香の告白」「黒羽比那子の日記」「浦野祐子の手紙」の三部から成っています。日高由香の告白がケータイサイトで人気を博しました。後の日記と手紙の二編はケータイサイトには載っていない書き下ろしといったところです。
ケータイ小説ではありますが、本書はちゃんとした縦書きです。文章も非常にしっかりとしていて読みやすいだけでなく、情景を想像しやすいです。
有名作品との類似も指摘されているようですが、この手の作品の王道ということで有名作品を知っている読者が割り切れるかどうか次第のようにも思います。

告白と日記で、呪いの恐ろしさが示されます。
文字のパワーはすごいです。本文中にあるように、一瞬のインパクトならば小説の文字よりもマンガやドラマなどの映像などの方が強烈ではあるが、じっくりと浸透して長続きするのは文字で表現した小説なのです。中島敦の『文字禍』をちょっと思い出したりもしました。
そして手紙で、その呪いを解くためのお守りが読者に与えられます。詳細はネタバレになるので省略しますが、安心して呪いの世界の恐怖感を味わっていただきたいです。
手紙を読んでもどうしても呪いから解放されたと安心できない人は……そういう人は栞のお守りもどうせ信用できないでしょうし、作者である日高由香本人を捜して呪いを解かせるとよいでしょう。
当時女子高生だった日高由香タンは、もしかしたら今や変わり果てた姿になっているかもわかりませんが。
評価は★5です。

キーワード:呼吸

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posted by ミーミルの泉 at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

とらドラ!1


『とらドラ!1』竹宮 ゆゆこ
電撃文庫
★★★
竜騰虎闘, 2010/3/21

『とらドラ!1』です。
『桜舞う四月。高校二年。新しいクラス。目つきは悪いが普通の子、高須竜児は、ちっちゃいのに凶暴獰猛、“手乗りタイガー”と恐れられる逢坂大河と出会う。そして彼女の知ってはいけない秘密を知ってしまい―。それが竜虎相食む恋と戦いの幕開けだった!いつもにこにこ、超マイペース娘の櫛枝実乃梨、文武両道、勤勉実直、だけどちょっとずれてるメガネ委員長、北村祐作も絡み、どこか変なメンツによる恋はすんなりいくはずもなく…!?『わたしたちの田村くん』の竹宮ゆゆこ&ヤスが贈る超弩級ラブコメ登場。』

まず、文章がクセが強いです。主人公の主観に寄った饒舌な勢いがあるのですが、それに乗れるかげんなりするかで、読者の反応も変わってくると思います。
ファンタジー的超常現象が原則的に登場しない、学園ラブコメですが、現実リアル路線かというとそうではなく、ラノベ的デフォルメと言ってしまえばそうなのですがキャラの言動などはかなり極端にぶっとんでいます。ラノベだから、それがいいといえばいいのかもしれませんが、一方ではさすがにそれは無理矢理だなあというような流れも随所にありました。

そんなこんなで、前半はキャラにも感情移入もしきれず、ありきたりでワンパターンな展開も面白いとは思えませんでしたが、後半の大河が関係を解消しようとするシーンなどは良かったです。
超○○設定は蛇足でした。
あくまでも第一巻だけを読んでの評価は★3です。当然読者の好みにもよるでしょう。
本シリーズは長く続いてアニメ化もされていて、ラノベにおける学園ラブコメのある意味スタンダード的地位を確立していますので、ラブコメを読みたいという方にはオススメかもしれません。
キーワード:タイガー

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posted by ミーミルの泉 at 10:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

這いよれ!ニャル子さん 4


『這いよれ!ニャル子さん 4』逢空 万太
GA文庫
★★★★
宇宙は広い、事件はしょぼい, 2010/3/16

『這いよれ!ニャル子さん 4』です。
『足下に転がるイタクァ(レプリカ)の死骸。―もしや真尋さんのご両親、実は邪神ハンターの末裔…なんて裏設定が!?そんなニャル子の戯言を真尋は思い出していた。しかし、まさかと思う息子をよそに母は、「…はぁー。ムスコニウムが補給されていくよー!」と真尋を抱きしめご満悦であった。―ムスコニウム。それは周期表に記載のない謎の―誰得か分からない元素であるが、真尋の母はこれが欠乏すると弊害が出てくるのである―。が、そんなことはともかく、彼女の正体とはいったい!?またも宇宙規模の小事件に巻き込まれる真尋の運命は!?怒涛のハイテンション混沌コメディ第4巻。』
いつも通り、終わってみれば本当にくだらないと真尋が言う通りなのでそろそろ飽きた人もいるかもしれません。
膨大な数の、滑ったギャグと通じないネタとダミー伏線と本伏線を葬りつつ(本伏線葬ったらダメか……)、それでもやっぱり勢いは衰えず、随所で笑えるギャグやネタや最後にはしょうもない伏線回収が登場します。
前巻がヒキで終わっていたので、本巻の最初はその後始末という感じだったので本巻のボリュームがやや目減りしたようにも感じました。

新キャラは最近の流行に乗ったものですが、本シリーズは弱小ではないのですから、むしろ自ら新しい概念のキャラを打ち出して流行らせる、くらいであってほしいです。
細かい伏線はともかく、物語の展開はだいたい読めてしまいます。それでも、途中経過であるギャグやネタ等を楽しむ作品なので問題ナシです。
シャンタッ君もあいかわらずキモかわいいですし。
誤字脱字がやや目立ったのと、上記不満点を差し引いて★4です。
キーワード:男の娘

及川屋吉右衛門物語【第九部】その175〜178
秋鮭一番!極上「いくら」の及川屋
posted by ミーミルの泉 at 10:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ピアニッシシモ


『ピアニッシシモ』梨屋 アリエ
講談社文庫
★★★★

けっこうえげつない, 2010/3/16

『ピアニッシモ』です。いや、『ピアニッシシモ』です。
中学生の女の子二人のイビツな交流を描いた児童文学作品です。
一筋縄でいくようなきれいな友情物語ではありません。
『いちばん弱い音が、いちばん強く心に響く

児童文学の新星が描く、揺れる思春期の思いずっと松葉が大好きだった、隣の家から流れるピアノの音。しかし、中学三年のある日、ピアノは譲られてしまう。松葉は行方を追い、新しい持ち主の紗英と出会う。 講談社児童文学新人賞受賞作家 待望の第2弾!

家のなかに、一日のうちのたった三分でもいいから、
ちゃんと私の話を聞いて、
受け流さずに受け止めてくれる人がいてほしい……松葉

独り暮らしができるようになったら
さっさと家を出て、すっごい恋愛をして、
好きな人と幸せに平凡に暮らしたい……紗英』

会話のテンポや理論展開が、ドレミと順に進むのではなくドミと一足飛びな感じがして前半は読み難かったのですが、中盤には慣れました。
中盤あたりからは、主人公と大人の意見の対立が、等身大で、毎日毎日鉄板の上で焼かれてイヤになっちゃった鯛焼きのようなもどかしさや苛立ちが非常に共感できました。
後半はピアニッシシモどころではないかなり激しい展開となります。それまで白馬の王子様を待っているだけだった主人公が○技で闘う場面は痛快です。
ラスト。友情は永久に不滅ですハッピーエンドではないのですが、でもきちんと前向きで後味の良い締めくくりでした。
本も厚くないし文章もリズムに慣れれば軽快に読めるのですぐに読了できるのですが、読み応えはありました。
えげつないので、本当に子供に読ませるにはけっこうヤバい本かもしれませんが、良作であるのは確かなので★4です。
キーワード:ピアノ

いつでも何処でもピアノの練習!遠足でも伴奏つきで楽しく歌おう!!ハンドロールピアノ61K
Grace Kelly ( グレースケリー)
posted by ミーミルの泉 at 10:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

耽溺


『耽溺』岩野 泡鳴
岩波文庫
★★★
これからは、あなたの、め☆か☆け☆, 2010/3/7

作者の出世作『耽溺』です。
『泡鳴(1873‐1920)は田山花袋らの客観描写にあきたらず,作中作者即主人公となって活躍するという一元描写の手法を用いて,自然主義作家の中でも特異の立場を占めた.本書は明治42年に発表された処女作.田舎芸者との愛欲耽溺の生活を描いたものだが,大胆素直な描法と生来の楽天的性格が相まっていわゆる自然主義文学のもつ暗さがない.解説=片岡良一 』

話の内容は、著者をモデルにした作家が、田舎で英語教師をやることになり、そこで吉弥という27歳の年増芸者と出会います。んですっかりハマりこんで、吉弥を女優にしようとあれこれするのですが、吉弥には吉弥で地元にいい男が複数いて、全部に対していい顔をする八方美人ぶり。なかなか上手く事が運ばない主人公は、吉弥を身請けしようと金を工面するため、妻に頼んで着物を売ろうとして……というもの。
主人公は偉大なるバカですね。
淡路島出身、「泡鳴五部昨」で知られる作者の岩野泡鳴は詩人からスタートし、生涯に三回すったもんだ結婚し、樺太で蟹缶詰工場を経営して失敗して北海道を放浪するなど、あれこれ手を出すやんちゃな人物だったようです。「神秘的半獣主義」というほとんど誰からも評価されない独特すぎる論を唱え、それを一途に実践したということです。

文章自体は、他の自然主義作家田山花袋や島崎藤村などと比べると、味わいや面白みに欠けるように感じます。一元描写どうこう言われても、読者が感情移入できるかどうかはまた別次元のようにも思います。
吉弥の語尾が「――、わ」といった部分でキャラ付けされている部分があったりもしますが、こういうのもありでしょう。
これは、ある程度モデルである作者のことを知った上で読み、主人公の悲惨な滑稽ぶりを外から眺めて楽しむものでしょう。
評価は★3というところで。

キーワード:蟹缶詰

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posted by ミーミルの泉 at 10:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月27日

走れ!T校バスケット部


『走れ!T校バスケット部』松崎 洋
幻冬舎文庫
★★★
かるーく読めるスポ根バスケ, 2010/3/7

『走れ!T校バスケット部』です。
一般文芸作品のはずですが、内容は漫画的といいますか、電撃文庫『ロウきゅーぶ』のようなライトノベル……というより、もう一つ下のケータイ小説でバスケをやって縦書きの本にしたような感じでした。
『中学時代、バスケ部キャプテンとして関東大会二位の実績を残した陽一は、強豪私立H校に特待生として入学。だが部内で激しいイジメに遭い自主退学する。失意のまま都立T校に編入した陽一だが、個性的なクラスメイトと出会い、弱小バスケ部を背負って立つことに―。連戦連敗の雑草集団が最強チームとなって活躍する痛快ベストセラー青春小説。 』
ということで、ストーリー自体はスポ根モノの定番です。
面白かったかというと、……文章が、読みにくいわけではないのですが、あまりにもあっさりとしていて読み応えが無さ過ぎて、そうなってくるとどこかで見たことがあるストーリーに驚きなどは無くなってしまうため、もうひとつという感じでした。

延々とあらすじというか設定書の文章を読まされているような感じで、小説本文の文章としてはあまりにも無味乾燥で淡々としすぎていて薄いです。
ストーリー自体がスポ根の王道なので、このキャラ設定で漫画なり実写ドラマなりを撮影でもすれば、小説版よりは楽しめるように思います。
全4章構成ですが、各章の長さはバラバラですし、第一章で主人公H校入学からT校上級生引退までを駆け足で語るというバランスの悪さで、構成としてもいまひとつ感がぬぐえません。
主人公の父と相手チーム監督の対比は良かったですし、小説ならではの不思議設定モーガンなどは、読者によって受け入れられるかどうか分かれそうですが、アクセントにはなっていたと思います。
ただ、モーガンは特殊設定だから良いにしても、この雑草メンバーが最強チームとなるのは、さすがに現実離れしすぎでした。というか、そこのところに説得力を持たせる文章力の欠如と言い換えてもいいのかもしれません。

いずれにせよ軽〜い内容なので、巻末解説でタレントの松嶋尚美さんがおっしゃっているように「とにかく軽いのが読みたい」人とか、小説は好きじゃないけど漫画好きの人、読書経験の少ない中学生あたりは、ターゲット読者層ということで良いかもしれません。
評価は、ターゲットの人にとっては★4。それ以外の人には★2。間をとって★3とします。

キーワード:モーガン

上下に振るとお腹がキューキューLamaze モーガン・モンキー
DADWAY-ONLINE
posted by ミーミルの泉 at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鴨川ホルモー


『鴨川ホルモー』万城目 学
角川文庫
★★★★
ライトノベル的学園(京大)異能バトルラブコメ, 2010/3/7

『鴨川ホルモー』です。
第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作です。
まず気になるのは「ホルモーって、何?」です。
『このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり。』
出版社のあらすじを読んでもよく分かりません。割と前半でホルモーの意味は明らかにされるのですが、その明らかにされる過程もまた楽しみどころなので、あらすじではぼかして書いてあるのです。
で、そのホルモーという荒唐無稽奇想天外な設定がかなり人気を博しているらしい本作ですが。
これって、文章が一般文芸向けであること以外は、まるっきりライトノベルです。
言うなれば、学園モノ異能バトルラブコメです。ラノベの面白さの要素をそのまんま持ち込んでいます。文章力のしっかりしたラノベ、と換言してもいいかも。
しかもその学園が、よりによって京都大学です。
モテない京大生を主人公としてちょっと不思議な世界を描いているということで森見登美彦さんがよく引き合いに出されるようですが、森美作品とラノベを足して二で割った感じ、と言った感じを受けました。本作を面白いと思った人は、文章力やお約束のあざとさなどに目をつぶることができるならライトノベルを読んでも楽しめるかもしれません。
本作の評価は、一般文芸でもこういうのがあっても良いと思うので★4です。
世界に一つだけの鼻にご注意。
キーワード:鼻

TBL東京鼻科学研究所鼻洗浄器ハナクリーンS
あいあむ健康ショップ
posted by ミーミルの泉 at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 一般受賞作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月07日

ひとりぼっちの王様とサイドスローのお姫様


『ひとりぼっちの王様とサイドスローのお姫様』柏葉 空十郎
メディアワークス文庫
★★★
高校野球小説(説明書添付), 2010/3/7

『ひとりぼっちの王様とサイドスローのお姫様』です。
メディアワークス文庫、500ページ超という分厚い本の「女子選手も高校野球公式戦に出場できる」設定の野球小説です。
『三年ぶりに帰国し、日本の高校に入学した綾音。彼女には幼馴染みの巧也と野球をするという目的があった。そう、甲子園を目指すのだ!中学時代、巧也はシニアの世界で活躍し、全国区の有名選手に成長していた。だが、再会に胸躍らせる綾音の目の前にいたのは、想像していたのとは全く違う巧也だった。冷淡に「野球はやめた」と言い捨てる巧也に戸惑いを隠せない綾音。彼女は巧也に野球をやらせるべく猛アタックを始めるのだが―。爽快な野球小説の登場。 』
スポ根小説のパターンを踏襲しまくっている感じはしましたが、面白かったのは確かです。

本がやたらと分厚いのですが、何故かというと、野球に関する解説がやたらと詳しく分量を食っているからです。確かに野球事情を知らない人にとっては丁寧だとも言えます。ただ、本当に全く野球に興味無い人にとってはここまで詳しく言われてもワケワカランですし、ある程度以上知っている人にとってはくどくてスピード感阻害でしょうね。
そういう説明が多かったこともあって、全7章のうち冒頭1章くらいは物語に入り込みにくく、つまらなかったです。
その後も、あれこれ設定開示、かなりご都合主義な部員集め、何人か出てくるイヤな奴キャラを読者が許容できるか、主人公とヒロインのいかにもラノベ的なかけあいなど、どちらかというとマイナス査定っぽい要素が続くのですが、4章の途中で主人公とヒロインが勝負をするあたりからようやく青春小説からスポ根小説に変貌して面白くなってきました。

クライマックスは、昨夏の甲子園優勝校との試合。主人公にとっては因縁の相手との対決です。第7章が、夏の大会始まってから昨夏優勝校との試合が終わるまでです。試合シーンは面白いのですが、分厚い本全体の中ではボリュームが少ないようにも感じました。
つまり5章と6章が練習とチーム作りなのですが、個性的メンバーの長所を活かす、というチーム作りは、スポ根小説の王道でもあるし、これで良いのだと思います。ただ、チーム作りができた後の練習シーンがほとんど描かれないので、クライマックスが唐突になっています。特に、このスタメン発表の書き方だと、このチームは一つも練習試合を組まずに本番に臨んでいるとしか思えませんでした。
面白さから諸々の物足りなさを差し引けば★3.3くらいです。四捨五入で★3とします。

キーワード:筑波

筑波大学との共同開発で生まれた靴下専業メーカーが専用設計したゴルフ用靴下ゴルファーの為に
こだわりのレッグウェアglanage
posted by ミーミルの泉 at 15:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あかね色シンフォニア


『あかね色シンフォニア』瑞智 士記
一迅社文庫
★★★
百合モノ、と覚悟しておいてください, 2010/3/7

『あかね色シンフォニア』です。
学園物。更に言えば部活物です。
『高校では音楽に関係する部活に入りたいと思ってはいるけれど、楽器経験が何にもないので、具体的なビジョンの特にない茜根(あかね)そな。
しかし、電子音楽研究部――通称DTM部の部長・女郎花祭子(おみなえし・まつりこ)と出会ったことで、DTM(デスクトップミュージック)の世界に足を踏み入れることに。
「楽器が弾けなくても、音楽は創れる!」
DTMに"打ち込む"少女たちの、音楽部活動コメディ! 』
既に出尽くしている感もある部活ネタですが、ありそうで無かったらしいDTMを題材に選んだのは高評価です。
DTMとはデスクトップミュージックのこと。

作中に父くらいしか男性キャラは登場しません。ラブコメではなくユリコメです。
ストーリーは、さほど起伏に富んでいるわけでもなく、それどころか、先の展開が読めてしまう所も散見されますが、率直な感想はというと、DTM機材の展示みたいな感じでした。
基本的に文章に味気がなく、シーンもぶつ切りぽく感じました。
キャラ配置も、ツンツンの先輩などは必要ないようにも感じました。

評価は、面白さ的には物足りなさがあり、諸々短所もあるのですが、DTMを題材に据えたのが良かったので★3です。
キーワード:DTM

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posted by ミーミルの泉 at 15:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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